超訳百人一首 うた恋い。第4話「康秀と業平 文屋康秀」

超訳百人一首 うた恋い。第4話「康秀と業平 文屋康秀」



誰にも真似できない。自分だけの歌ーーー


今回は六歌仙のうちの3人の交流回


公式HPより


良岑宗貞の屋敷で開かれた宴会で文屋康秀は、先日自分が在原業平をけなした言葉が、本人の耳に入っていることを知る。
下手に嫌われてはやりにくいと考えた康秀は公衆の面前で土下座をして謝ることに。
しかし、そんな思惑を見通していた業平は康秀の行動を逆手に取り、名誉挽回の機会として捕り物に付き合ってくれと申し出る。
それは、帝の寵妃である小野小町の別荘に一緒に忍び込むというものだった…。





夏の海水浴場にやってきた定家と貫之
そこで、貫之が選出した6人の歌人

僧正遍昭
在原業平
文屋康秀
喜撰法師
小野小町
大友黒主

後に六歌仙と言われた人達の話に。

でも、この6人の誰も褒めていないと定家に指摘される


僧正遍昭(宗貞)は現実味がなくて二次元の女の子みたい
在原業平は言葉が足りなくて萎れた花がまだ香っているよう
小野小町艶やかだけど弱弱しく、病気の人が厚化粧しているよう
などなど。

でも、そう言われてもちゃんと褒めてると平然とした顔の貫之。
毒吐き過ぎと付け加えられても定家に言われたくないと。

「えっ?」

定家は六歌仙のうち5人選んでおきながら、大友黒主を入れなかったのだ。

「そうだよ!なんで僕だけ選んでくれなかったの?」

そこに現れたのは大友黒主
仲間はずれにして酷いよ!と言う大友黒主に対し、慌てふためく2人。
貫之も彼の事を「卑しい」と言った事があるのだ。

「どうせ僕なんかぁぁー!」

2人に棒を振り上げる大友黒主





小野小町再び(笑)


小町のもとに度々届けられる業平の文。
心の底から困っているようで。帝の寵妃になった今でも宗貞に相談の文を。
その事をホクホクしている宗貞(笑)
しかし、小町に言い寄ってるのが業平だという事で、「ご友人と一緒ならお付き合いする」と返事をしなさいとアドバイスする。
業平に誘えるような友はいない筈だからと。


ある日
秋を歌う宴の席。
宗貞。業平。他数名で歌を歌っていると、文屋康秀(@千葉進歩さん)は「秋 なかりけり」と歌って笑われる。
その後を継いで歌った業平の歌は絶賛され。

「秋が無いわけあるか!だってさ」

そう言われて笑うしかなかった。



「ところで宗貞殿、近いうちに月見などいかがですかな?」

しかし、小町から文を貰っていた宗貞は「それきた!」とばかりに、その誘いを断る。
低級な自分に対し、家良し顔良し、歌も良し・・と康秀から見ると憎たらしい男そのものである業平。

「つまらんなぁ」

ついつい、心の声が口から出てしまった康秀
それを耳にした業平がジッと見ていたかと思えばニヤリとした笑みをこちらに向ける。

隣に座っていた者から、先日言った業平を貶した言葉を聞かれていたのだと聞かされ青ざめる。

これはともかく謝っておくしかないと、わざと人前で土下座する康秀。

「よく回る口だな」

しかし、業平は康秀の考えは全てお見通しだっただけでなく、自分には出世の予定は無いから取り入ってもダメだと。土下座損だと言って笑う。
そんな業平を怒りを押し殺して謝るのに損も得もないと言うと。
業平はイイ友になれそうだと言って康秀を捕り物に誘う。

今はとにかく誰か「友もどき」を連れて行かなきゃダメですもんね~(笑)


何が何だかわからず、付き合う康秀だったが・・・
夜這いな上に、訪れた屋敷が小野小町の別荘と知り真っ青。

「歌上手を語るんだ。おてのものだろう?」
「無理無理無理!私のは宴会芸で、恋歌は苦手なんです・・」

しかし、そのうち舎人に見つかってしまって


「お兄様の嘘つき!業平様、友達いるじゃない!」

そんな気持ちはもちろん心の中で呟き、顔はニッコリの小町。
もうしかたないと、約束通り3人で月見を始める。



月を見上げながら何を思うか?
そう、小町に問われて各々語る業平と康秀。

しかし、色っぽい内容で迫る業平に対し、ダジャレばかりの康秀。
だが、小町は業平と2人っきりだったら殺伐とした雰囲気になっただろうから、康秀がこのように楽しい歌に感謝する。
それでも、自分だけ貧乏貴族な事にやりきれなさと、帝の寵妃とこうしている事に不安を募らせる。
そんな康秀に絡む小町

「小町・・酒癖悪いなぁ」←(笑)


「これは、歌人の皆様には必ずお訊ねしているのですが、
あなたは何故、歌の道を志そうと思ったのかしら?」


その問いに対し、率直に話す康秀。

本当は学者になりたかった。だが、後ろ盾なく学才も平凡な自分

「しかし、歌ならばしがらみに囚われず、その才のみを評価して頂けるのでは・・と」

その話に対し、「わかる気がします」と言い、業平にも同意を求める小町。
しかし、今をときめく2人に同意されても・・・

「つまらぬなぁ」

そんな事を思っていると、立場こそ違えど、何処へ行ってもしがらみは尽きないものだと言う小町。
帝の寵妃となり、小町と名を変えても尚縛りがきついのだろうか?
そんな自分が唯一自由になれ、自分を解放できる歌に自分の居場所を求めているのかもしれない・・と。
その言葉に、自分だけじゃないんだ。それぞれの自由を歌に求めているのだと考え直す康秀。




「しかし、なんか釈然としない・・・」

小町の屋敷の帰り道。
業平の馬を引いている康秀。

「恋歌が苦手なわけだよ」

恋歌が聞けなかったと言う業平に、恨み事を言うと、人の顔色ばかり見ているから宴会芸どまりなのだと言う業平。

「あなたは本当に羨ましいくらい甘ったれてますなぁ」

思いもしなかった康秀の言葉に足を止める業平。

「それはあなたの立場だから言える事でしょう!
私のような底辺の人間は、上の顔色を伺わないと生きていけない」


抒情も同じようには歌っていられないのだと。
あなたが心のままに歌を詠めるのは恵まれた立場だからなのだと。

康秀からすれば小町の事情も、業平の事情も知らないわけですからね~(^^ゞ
心中は「何も知らんクセに!」とか思ったでしょうか。

怒った業平はたずなを奪い取り先に帰ると足を速める。
そんな業平に康秀は、いきなり吹いた突風を題材にしてこんな歌を詠む


吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ

ふんだんに技巧をこらしながらも中身は・・・(^^ゞ
呆れ果てる業平に

「これは私にしか詠めない歌」

素晴らしい感性と、それを生かす環境がある業平にしか詠めない歌があるように、境遇に恵まれなかった自分にしか詠めない歌があると言う康秀。

誰にも真似できない。自分だけの歌ーーー

それさえわかっていればしがらみに埋もれる事はないのだと。
胸を張り心の自由を語る

そして改めて陰口を叩いた自分を反省し謝る康秀の言葉を聞いていた業平
これからも歌人仲間としてイイ歌を歌っていきましょう!という言葉に「最初からそのつもりだ」と返す。

「私にはとても真似できないよ」



やっすん
なりぴー
こまっちぃ

何?(≧m≦)ぷっ!

でも、その後も関係は良好だったようで。
康秀が風邪を引いて寝込んでいるとわかると、言い方は悪いものの小町にそれとなく伝え。

そんな小町からはたくさんの炭が送られてきて。
業平は名も告げずに米が送られてきて
(でも、小町に見せられた落書き入りのミカンを添えるのは忘れてないところが業平らしいというか・・・(^^ゞ)





大友黒主が振り上げた棒は貫之が持参したスイカに当たったようで(^^ゞ
逃げちゃった?貫之のいない海岸で大友黒主と2人スイカを食べている定家。

大友黒主が後世、悪人呼ばわりされてしまったのは貫之の言葉と、自分が百人一首に選ばなかったからでは?と心悩ます定家。

「一人だけ選ばなくてごめんなさい」

「もういいよ」

その言葉に涙を流す定家だった。





康秀は小町と交流があったらしいという話は聞いた事があった気がしましたが。
事の始まりは業平に唆されてでしたか(^^ゞ

しかし、本当にあっちがダメならこっち・・って感じですね(^^ゞ>業平
いや、業平だけではないですけどね(笑)

でも、卑しい身分も。それなりの身分があったとしても。それぞれに何かは抱えているわけで。
私達は1話と3話を見ているので知ってますが、康秀からすると「いいなぁ!」ってなもんなんでしょうね。
でも、目指すものが違っていても自分の思い通りにならないジレンマをこの3人は抱えていたわけで。
それでも、康秀の言葉のように自分にしか詠めない歌
それを存分に生かしたからこそ、今に歌が残っているのでしょうね。

毎回思いますけど、時代こそ違えど本当に人の心って今に通じるんですね。


そして定家は謝れてよかったですね。






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