八犬伝-東方八犬異聞- 第16話「逆流」
八犬伝-東方八犬異聞- 第16話「逆流」
「俺の願いはいつだってただ一つ・・・」
公式HPより
花街の近くにある教会で、子どもたちに読み書きを教えることになった信乃。
子どもたちは信乃に反発して遊びに行ってしまうが、ひとりの少女だけが、信乃に絵本を読んでほしいと頼む。
その少女・佳穂は生まれつき目が見えなかった。
次の日、佳穂に「青い鳥」を読み聞かせていた信乃は、佳穂から、
顔も名前もわからない人を思い出すにはどうしたらよいかを尋ねられる。
温かい手と冷たい手・・・
同じ顔で同じ声なのに・・・
荘介と影の関係性が1つわかった気がした回でした。
「ぜってぇー嫌っ!」
突然、莉芳から教会の子供たちに読み書きを教えてやってくれと頼まれた信乃。
しかし、荘介がニッコリとネズミ退治と代わりますか?と言われちゃ、子供たちの相手を引き受けざるを得なくて(笑)
「学校に行った事もないのに、俺らに何教えるって?」
しかし、大半の子供たちは全く信乃の言う事を聞かなくて。

「信乃先生?」
ただ一人、目の見えない少女が「青い鳥」の本を読んで欲しいとせがんだ。
「それは佳穂ちゃんですね」
見えないのは生まれつきで、人見知り。そして最近は外国の童話がお気に入りらしい。
明日、読んでやる事にした信乃。
そしてここにいる子供たちはみんな学校には行っていない。
「馬鹿じゃな、この坊は」
おっかねー!(笑)相変わらず、顔が恐いシスターズです(^^ゞ
それは戸籍を持たない「花街」の子だから。
しかし、馬鹿と言われた上に役に立たないちっこいのとは・・・言われ放題ですな(笑)>信乃
今夜は教会に泊ると言う荘介。しかたなく村雨と帰る信乃だったが。
「おや?教会の坊じゃねえか!」
肉まん屋・大黒堂の店主が試食品の試食をしてくれと肉まんを差し出した。
片方はカレーマン。
何か物足りなさを感じた信乃は自分の好みや、出してくれたら嬉しいと思う種類を忌憚なく言う。
翌日も佳穂以外の子供たちには逃げられてしまい。
木陰で彼女に頼まれていた「青い鳥」を読んでやる。
チルチルとミチルが夢の中で亡くなった祖父母や兄弟と出会う。
その中で祖母からなんでもっと会いに来てくれないかと聞かれた。
「思い出してくれるだけで、私たちは目覚めてもっと会う事が出来るのさ」と言われたチルチルとミチル・・・
それを聞いた佳穂の表情が曇る。
「顔も名前も知らない人を思い出すにはどうしたらいいのかな?」
思い出すだけで大切な人に会える?と問う少女。
信乃は何も答えられなかった。
その夜遅くに戻ってきた荘介。
信乃は、佳穂から言われた質問を荘介に話す。
生まれた頃、店の前に捨てられていた佳穂。
「あの子は頭もイイし、自分の事はなんでもやれる子です。
でも、顔も名前も知らない両親を思い出す事は出来ない」
だから、思い出の国に行っても両親には会えないと言う荘介に、信乃は荘介の両親について訊ねる。
しかし、荘介自身も何故か大塚村に来る前の記憶が無いため、父親はおろか母親の記憶もアヤシイと返す。
逆に、うっすらだが荘介の母の記憶がある信乃は、荘介とソックリだったと話す。
「だから、大丈夫。
思い出の国に行ってもおまえの母親だけは絶対見つけられる自信あるよ」
それだけ言って寝てしまった信乃に向かい、荘介は心の中で呟く。
「たとえ行けたとしても、思い出の国に会いたい人はいません。
俺の願いは・・・いつだってただ一つ」
布団を掛け直してやり、電気を消す。
「おーい!」
なんと、教会まで試作品を作り直して届けに来た大黒堂のオヤジ。
カレーマンはすごく美味しく仕上がっていたので

「俺にちなんで華麗男(かれいまん)」
ええー?!信乃のどこが華麗なんだろう?(爆)
キムチまんは美味しいがもっと具体的に。栗カボチャの方もダメ出しを。
すると、覚えきれないからノートにメモしてくれないか?と頼まれる。
オヤジ自身は字は苦手だが、奥さんや娘さんに読んで貰うからと。
そう言われてレシピをメモしてやる信乃。
「坊、本当にありがとうな」
心から嬉しそうに礼を言って帰っていくオヤジ。
親父の言葉を聞いていてハッとした佳穂は、どうやったら字が読めるようになるか?と訊ねてきた。
「佳穂ってなんで佳穂っていうのかな?って思って」
すると、信乃は彼女の名前を地面に書いてやり、漢字に込められた意味を教えてやる。
どうやら親がつけてくれた自分の名前の意味を知り、嬉しそうに信乃の書いた場所を撫でる。
すると、いつの間にか周りに子供たちが集まってきた。
ところが、その中で一番信乃に反抗的だった男の子(篤志)がそれを見ていていきなり足で字を踏み消してしまったのだ。
「どうせおまえ見えないんだから無駄じゃん!」
パン!篤志の頬を叩く信乃。
「どうせおまえになんか口で言ってもわかんないだろうし」
多分、叩かれた理由も信乃の言っている意味もわかっているのだろう篤志はその場で大泣きし始めてしまう。
佳穂の手を引いて行ってしまった信乃だったが、立ち止まってしまった彼女を抱っこし、先に泣かれちゃ立場無いよな?と声をかける。
その言葉をきっかけに、やっと涙を流せた佳穂。
その帰り、大黒屋の前に立ち寄った信乃。
中から出てきた娘に、新商品はいつ出るのか訊ねる。
先日のレシピメモの話をすると、慌てて奥に入ってしまう母娘。
朝食を取っている小文吾と毛野の所にやってきた荘介は、毎日教会に肉まんを届けてくれている大黒堂のオヤジについて話を聞かされる。
古那屋の女将によると、1か月前に亡くなったという。
しかし、一週間前まで毎日のように会っていたと信乃は言っていた・・・
この食い違いは?
そして、信乃が店を訪れて以来、大黒堂は新商品がバカ売れで大繁盛。
オヤジが死んだ際は店をたたむ事も考えていた母娘だったが、レシピという名の遺言書を残されて再び頑張る決意をしたようだ。
という事は、店を心配していたオヤジさんの霊と会話をしていたって事なんですね。
外でたき火で芋を焼いている荘介。
手伝いに来てくれていた毛野。
最後に焼けた芋を佳穂に手渡すと、まだ火が付いているたき火を素手で消し始めたのだ。
慌てた毛野に止められるが、掌は酷いやけどになっていた。
「熱くないのか?」
「さぁ・・・」
5年前の事件以来、何故か傷が出来ても翌日には治ってしまう荘介。
痛さに鈍くなってるだけと思っていたのに・・・
そこに、荘介を呼びに来た佳穂が。
行きましょうと彼女の手を取った荘介。
しかし、荘介の手に触れて佳穂は驚く。
「優しくて大きな手。 なのに、冷たい掌」
古那屋の弁当。
その日は同じ誕生月の佳穂と篤志の誕生会だった。
信乃にひらがなを教わっている佳穂。
結局見つからなかった青い鳥。
でも、何気ない日常がどんなに光り輝いているのかを知ったチルチルとミチル。
そこにケーキとお茶を持って入ってきたのは篤志。
そして、自分の名前を漢字でどう書くのか真っ赤な顔をして訊ねてきた。
「優しい思いやり。真の強さを秘めた奴の事を意味するんだよ!」
そう言ってデコピンする信乃。
しかし、その事で信乃に満面の笑みを浮かべる篤志だった。
帰っていく信乃、荘介、毛野をみんなで見送ってくれた。
「戻るぞ、佳穂」
篤志の声に嬉しそうな表情を見せる佳穂
「信乃先生、青ってどんな色?」
「空の色かな?」
そして空を見上げる。
「青って優しい感じかな?」
そこで佳穂はすぐ傍にいた男性にぶつかってしまった。
影だった。
「大丈夫か?」
「荘介先生と同じ声・・・」
「名前は?」
「佳穂」
荘介の名前を聞き、興味を示して名前を訊ねた影。
「佳穂が佳穂になったのは信乃先生がいたから」
「やっぱりな。その名前大事にしろよ!強力な護符だからな」
「あなたは誰?」

「俺も荘介だよ。今は蒼でいいけどさ」
そう言って佳穂の頭を撫で立ち去る。
「荘介先生とおんなじ優しい掌。けど、温かい・・・」
予告は、信乃のあーんな事やこーんな事を知りたい現八変態劇場でした(爆)
しかし、内容的には平和回だった筈なのに、荘介の冷たい手と蒼の温かい手。そして記憶・・・荘介と蒼の関係が少し見えた気がする回でしたね。
青い色について訊ねた佳穂。彼女に「蒼」と名乗った影。そして佳穂も一字ずつ伸ばして発生すると「あお」になる偶然。
荘介の表情がやや恐く見えたのに対して、幼げに見えるほど蒼の表情が優しく見えたのにホッとさせられたラストでした。
しかし、いつも1つの方向を向いてただ一つの望みを抱いている荘介の今後が気になります!

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「俺の願いはいつだってただ一つ・・・」
公式HPより
花街の近くにある教会で、子どもたちに読み書きを教えることになった信乃。
子どもたちは信乃に反発して遊びに行ってしまうが、ひとりの少女だけが、信乃に絵本を読んでほしいと頼む。
その少女・佳穂は生まれつき目が見えなかった。
次の日、佳穂に「青い鳥」を読み聞かせていた信乃は、佳穂から、
顔も名前もわからない人を思い出すにはどうしたらよいかを尋ねられる。
温かい手と冷たい手・・・
同じ顔で同じ声なのに・・・
荘介と影の関係性が1つわかった気がした回でした。
「ぜってぇー嫌っ!」
突然、莉芳から教会の子供たちに読み書きを教えてやってくれと頼まれた信乃。
しかし、荘介がニッコリとネズミ退治と代わりますか?と言われちゃ、子供たちの相手を引き受けざるを得なくて(笑)
「学校に行った事もないのに、俺らに何教えるって?」
しかし、大半の子供たちは全く信乃の言う事を聞かなくて。

「信乃先生?」
ただ一人、目の見えない少女が「青い鳥」の本を読んで欲しいとせがんだ。
「それは佳穂ちゃんですね」
見えないのは生まれつきで、人見知り。そして最近は外国の童話がお気に入りらしい。
明日、読んでやる事にした信乃。
そしてここにいる子供たちはみんな学校には行っていない。
「馬鹿じゃな、この坊は」
おっかねー!(笑)相変わらず、顔が恐いシスターズです(^^ゞ
それは戸籍を持たない「花街」の子だから。
しかし、馬鹿と言われた上に役に立たないちっこいのとは・・・言われ放題ですな(笑)>信乃
今夜は教会に泊ると言う荘介。しかたなく村雨と帰る信乃だったが。
「おや?教会の坊じゃねえか!」
肉まん屋・大黒堂の店主が試食品の試食をしてくれと肉まんを差し出した。
片方はカレーマン。
何か物足りなさを感じた信乃は自分の好みや、出してくれたら嬉しいと思う種類を忌憚なく言う。
翌日も佳穂以外の子供たちには逃げられてしまい。
木陰で彼女に頼まれていた「青い鳥」を読んでやる。
チルチルとミチルが夢の中で亡くなった祖父母や兄弟と出会う。
その中で祖母からなんでもっと会いに来てくれないかと聞かれた。
「思い出してくれるだけで、私たちは目覚めてもっと会う事が出来るのさ」と言われたチルチルとミチル・・・
それを聞いた佳穂の表情が曇る。
「顔も名前も知らない人を思い出すにはどうしたらいいのかな?」
思い出すだけで大切な人に会える?と問う少女。
信乃は何も答えられなかった。
その夜遅くに戻ってきた荘介。
信乃は、佳穂から言われた質問を荘介に話す。
生まれた頃、店の前に捨てられていた佳穂。
「あの子は頭もイイし、自分の事はなんでもやれる子です。
でも、顔も名前も知らない両親を思い出す事は出来ない」
だから、思い出の国に行っても両親には会えないと言う荘介に、信乃は荘介の両親について訊ねる。
しかし、荘介自身も何故か大塚村に来る前の記憶が無いため、父親はおろか母親の記憶もアヤシイと返す。
逆に、うっすらだが荘介の母の記憶がある信乃は、荘介とソックリだったと話す。
「だから、大丈夫。
思い出の国に行ってもおまえの母親だけは絶対見つけられる自信あるよ」
それだけ言って寝てしまった信乃に向かい、荘介は心の中で呟く。
「たとえ行けたとしても、思い出の国に会いたい人はいません。
俺の願いは・・・いつだってただ一つ」
布団を掛け直してやり、電気を消す。
「おーい!」
なんと、教会まで試作品を作り直して届けに来た大黒堂のオヤジ。
カレーマンはすごく美味しく仕上がっていたので

「俺にちなんで華麗男(かれいまん)」
ええー?!信乃のどこが華麗なんだろう?(爆)
キムチまんは美味しいがもっと具体的に。栗カボチャの方もダメ出しを。
すると、覚えきれないからノートにメモしてくれないか?と頼まれる。
オヤジ自身は字は苦手だが、奥さんや娘さんに読んで貰うからと。
そう言われてレシピをメモしてやる信乃。
「坊、本当にありがとうな」
心から嬉しそうに礼を言って帰っていくオヤジ。
親父の言葉を聞いていてハッとした佳穂は、どうやったら字が読めるようになるか?と訊ねてきた。
「佳穂ってなんで佳穂っていうのかな?って思って」
すると、信乃は彼女の名前を地面に書いてやり、漢字に込められた意味を教えてやる。
どうやら親がつけてくれた自分の名前の意味を知り、嬉しそうに信乃の書いた場所を撫でる。
すると、いつの間にか周りに子供たちが集まってきた。
ところが、その中で一番信乃に反抗的だった男の子(篤志)がそれを見ていていきなり足で字を踏み消してしまったのだ。
「どうせおまえ見えないんだから無駄じゃん!」
パン!篤志の頬を叩く信乃。
「どうせおまえになんか口で言ってもわかんないだろうし」
多分、叩かれた理由も信乃の言っている意味もわかっているのだろう篤志はその場で大泣きし始めてしまう。
佳穂の手を引いて行ってしまった信乃だったが、立ち止まってしまった彼女を抱っこし、先に泣かれちゃ立場無いよな?と声をかける。
その言葉をきっかけに、やっと涙を流せた佳穂。
その帰り、大黒屋の前に立ち寄った信乃。
中から出てきた娘に、新商品はいつ出るのか訊ねる。
先日のレシピメモの話をすると、慌てて奥に入ってしまう母娘。
朝食を取っている小文吾と毛野の所にやってきた荘介は、毎日教会に肉まんを届けてくれている大黒堂のオヤジについて話を聞かされる。
古那屋の女将によると、1か月前に亡くなったという。
しかし、一週間前まで毎日のように会っていたと信乃は言っていた・・・
この食い違いは?
そして、信乃が店を訪れて以来、大黒堂は新商品がバカ売れで大繁盛。
オヤジが死んだ際は店をたたむ事も考えていた母娘だったが、レシピという名の遺言書を残されて再び頑張る決意をしたようだ。
という事は、店を心配していたオヤジさんの霊と会話をしていたって事なんですね。
外でたき火で芋を焼いている荘介。
手伝いに来てくれていた毛野。
最後に焼けた芋を佳穂に手渡すと、まだ火が付いているたき火を素手で消し始めたのだ。
慌てた毛野に止められるが、掌は酷いやけどになっていた。
「熱くないのか?」
「さぁ・・・」
5年前の事件以来、何故か傷が出来ても翌日には治ってしまう荘介。
痛さに鈍くなってるだけと思っていたのに・・・
そこに、荘介を呼びに来た佳穂が。
行きましょうと彼女の手を取った荘介。
しかし、荘介の手に触れて佳穂は驚く。
「優しくて大きな手。 なのに、冷たい掌」
古那屋の弁当。
その日は同じ誕生月の佳穂と篤志の誕生会だった。
信乃にひらがなを教わっている佳穂。
結局見つからなかった青い鳥。
でも、何気ない日常がどんなに光り輝いているのかを知ったチルチルとミチル。
そこにケーキとお茶を持って入ってきたのは篤志。
そして、自分の名前を漢字でどう書くのか真っ赤な顔をして訊ねてきた。
「優しい思いやり。真の強さを秘めた奴の事を意味するんだよ!」
そう言ってデコピンする信乃。
しかし、その事で信乃に満面の笑みを浮かべる篤志だった。
帰っていく信乃、荘介、毛野をみんなで見送ってくれた。
「戻るぞ、佳穂」
篤志の声に嬉しそうな表情を見せる佳穂
「信乃先生、青ってどんな色?」
「空の色かな?」
そして空を見上げる。
「青って優しい感じかな?」
そこで佳穂はすぐ傍にいた男性にぶつかってしまった。
影だった。
「大丈夫か?」
「荘介先生と同じ声・・・」
「名前は?」
「佳穂」
荘介の名前を聞き、興味を示して名前を訊ねた影。
「佳穂が佳穂になったのは信乃先生がいたから」
「やっぱりな。その名前大事にしろよ!強力な護符だからな」
「あなたは誰?」

「俺も荘介だよ。今は蒼でいいけどさ」
そう言って佳穂の頭を撫で立ち去る。
「荘介先生とおんなじ優しい掌。けど、温かい・・・」
予告は、信乃のあーんな事やこーんな事を知りたい現八変態劇場でした(爆)
しかし、内容的には平和回だった筈なのに、荘介の冷たい手と蒼の温かい手。そして記憶・・・荘介と蒼の関係が少し見えた気がする回でしたね。
青い色について訊ねた佳穂。彼女に「蒼」と名乗った影。そして佳穂も一字ずつ伸ばして発生すると「あお」になる偶然。
荘介の表情がやや恐く見えたのに対して、幼げに見えるほど蒼の表情が優しく見えたのにホッとさせられたラストでした。
しかし、いつも1つの方向を向いてただ一つの望みを抱いている荘介の今後が気になります!


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